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草壁シトヒ
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YouTubeのコメントをブロック・管理する手順を徹底解説

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YouTubeチャンネルを運営していると、視聴者とのコミュニケーションは欠かせない要素です。コメントはエンゲージメントを高める重要な場ですが、時には心ないコメントやスパムに悩まされることもあります。私が長年チャンネルを運営してきた経験から言えるのは、適切なコメント管理が健全なコミュニティを育む鍵だということです。

YouTubeには、単純なブロック機能だけでなく、チャンネルを守り育てるための多様なツールが用意されています。これらの機能を戦略的に使いこなすことで、クリエイターは精神的な負担を減らし、視聴者は快適に動画を楽しめるようになります。

この記事では、初心者からベテランまで、誰もが実践できるYouTubeのコメントブロック・管理の全手順を徹底的に解説します。

タップできる目次

特定のユーザーをブロックする「チャンネルにユーザーを表示しない」機能

最も直接的な対策は、問題のある特定のユーザーからの干渉を断つことです。YouTubeではこの目的のために「チャンネルにユーザーを表示しない」という強力な機能が提供されています。

「ブロック」と「非表示」の用語解説

一般的に「ブロック」という言葉が使われがちですが、YouTubeのコメント管理で主に使うのは「チャンネルにユーザーを表示しない」機能です。これは、特定のユーザーのコメントをチャンネル運営者や他の視聴者から見えなくする、いわゆる「非表示」の状態にするものです。

Googleアカウント全体で相手を遮断する広範な「ブロック」とは異なり、この「非表示」機能だけでコメントに関する問題のほとんどは解決できます。この機能を正しく理解することが、効果的なコメント管理の第一歩です。

ブロック(非表示)を実行する具体的な手順

特定のユーザーを非表示にする方法は、状況に応じて複数用意されています。

コメント欄からの設定

最も手軽で一般的な方法です。PCでもスマートフォンでも操作は同じです。

  1. 非表示にしたいユーザーのコメントを見つけます。
  2. コメントの横にあるメニューアイコン(︙)をクリックまたはタップします。
  3. メニューから「ユーザーをチャンネルに表示しない」を選択します。

この簡単な操作だけで、そのユーザーからの影響を即座に遮断できます。

ユーザーのチャンネルページからの設定

コメントが見つからない場合でも、相手のチャンネルページから直接設定できます。

  1. 対象ユーザーのチャンネルページへ移動します。
  2. PCの場合は「概要」タブをクリックし、旗のアイコンから「ユーザーをブロック」を選択します。
  3. スマートフォンの場合は、画面右上のメニューアイコン(︙)から「ユーザーをブロック」をタップします。

ここでの「ブロック」という表記も、コメントシステム上では「非表示」として機能します。

YouTube Studioでの一括管理

複数のユーザーを管理したり、まだコメントしていないユーザーを予防的に非表示にしたりする場合は、YouTube Studioが便利です。

  1. YouTube Studioにログインし、「設定」|「コミュニティ」へ進みます。
  2. 「自動フィルタ」タブにある「非表示のユーザー」のボックスに対象ユーザーのチャンネルURLを貼り付け、「保存」します。

この方法なら、リストで一元管理できるため、効率的な運用ができます。

ブロック(非表示)がもたらす影響

この機能は、関係者それぞれに異なる巧妙な影響を与えます。

非表示にされたユーザーへの影響

非表示にされたユーザーには、この操作が通知されることは一切ありません。ユーザーは今まで通りあなたの動画にコメントを投稿できますが、そのコメントは投稿者本人にしか表示されません。他の誰からも見えないため、本人は気づかずにコメントを続けているという「シャドウバン」に近い状態になります。これにより、相手を刺激して対立がエスカレートするのを防ぐ効果が期待できます。

チャンネル運営者と他の視聴者への影響

チャンネル運営者や他の視聴者には、非表示にしたユーザーの過去と未来のコメントが一切表示されなくなります。特に強力なのは、過去のコメントもすべて非表示になるという点です。一度の操作で、特定のユーザーが残した否定的な痕跡をチャンネルから一掃し、コミュニティの環境を即座に改善します。

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コンテンツに基づいた自動モデレーション

個別のユーザー対応に加えて、不適切なコンテンツ自体を自動でフィルタリングする機能も非常に有効です。これにより、管理の手間を大幅に削減できます。

「ブロックする単語」リストの活用法

この機能は、指定した単語やフレーズを含むコメントを自動的に保留するものです。

設定方法と仕組み

YouTube Studioの「設定」|「コミュニティ」|「自動フィルタ」タブにある「ブロックする単語」のボックスに、フィルタリングしたい単語をカンマ区切りで入力します。例えば、「馬鹿,死ね,詐欺」のように登録します。

このリストに含まれる単語を含むコメントが投稿されると、公開されずに「確認のために保留中」という管理キューに送られます。これにより、運営者が後から内容を確認し、公開するか削除するかを判断できます。

戦略的な活用例

この機能の応用範囲は広いです。

  • ネタバレ防止|映画レビューなどで結末に関するキーワードを登録する。
  • 無関係な議論の抑制|チャンネルのテーマと無関係な政治的な単語などを登録する。
  • 自己宣伝の防止|「チャンネル登録お願いします」などの定型文を登録する。

クリエイターのアイデア次第で、コミュニティの質をコントロールする強力なツールとなります。

「リンクをブロックする」機能の実装

スパムや詐欺サイトへの誘導を防ぐために、URLを含むコメントを自動でブロックする機能です。設定は「自動フィルタ」セクションにある「リンクをブロックする」のチェックボックスをオンにするだけです。

この設定を有効にすると、ほとんどのURL付きコメントが自動で保留されます。ただし、チャンネル運営者、モデレーター、そして後述する「承認済みのユーザー」が投稿したリンクはブロックされないため、信頼できる協力者との情報共有は妨げません。

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コメントセクション全体の制御方法

動画ごと、あるいはチャンネル全体でコメント欄の状態をコントロールすることも、コミュニティ管理の重要な戦略です。

4つのコメント公開レベル

YouTubeでは、コメントの公開レベルを4つの状態から選択できます。

設定項目内容
すべてのコメントを許可するフィルターを通過したすべてのコメントが即座に公開されます。
不適切な可能性があるコメントを保留して確認するYouTubeのAIが不適切と判断したコメントを自動で保留します。多くのチャンネルで推奨される設定です。
すべてのコメントを保留して確認するいわゆる「承認制」です。すべてのコメントを運営者が確認するまで公開されません。
コメントを無効にするコメント欄が完全に非表示になり、誰も投稿できなくなります。

これらの設定は、動画の性質やコミュニティの状況に応じて柔軟に使い分けることが重要です。

設定の適用範囲|動画ごと・チャンネル全体

これらの設定は、適用する範囲を選ぶことができます。

個別・一括での動画設定

YouTube Studioの「コンテンツ」から、特定の動画を選んで詳細ページでコメント設定を変更できます。複数の動画を一度に変更したい場合は、動画リストで複数選択し、上部の「編集」メニューから一括でコメント設定を更新します。

チャンネル全体のデフォルト設定

これからアップロードするすべての動画に適用される標準設定は、YouTube Studioの「設定」|「コミュニティ」|「デフォルト」タブで変更します。これはあくまで未来の動画に対する設定であり、過去の動画には影響しません。

コメント無効化の影響と可逆性

コメントを「無効にする」に設定すると、既存のコメントもすべて非表示になります。しかし、この操作は可逆的です。後から再びコメントを有効にすると、非表示になっていた過去のコメントがすべて元通りに表示されます。

この特性を利用すれば、動画が一時的に炎上した場合などにコメント欄を閉鎖して事態を沈静化させ、落ち着いた後に元に戻すという柔軟な対応ができます。

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まとめ|健全なコミュニティを育むために

YouTubeのコメント管理は、単にネガティブな要素を排除するだけではありません。クリエイター自身の精神的な安定を守り、視聴者にとって快適な環境を提供し、最終的にはチャンネル全体のブランド価値を高めるための戦略的な活動です。

今回紹介した「ユーザーの非表示」「キーワードフィルター」「コメント状態の制御」といった機能を組み合わせ、多層的な防御壁を築くことが理想です。チャンネルの成長段階に合わせてこれらのツールを賢明に活用し、クリエイターと視聴者が共に楽しめる、ポジティブで活発なコミュニティを育てていきましょう。

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